おおかみこどもの雨と雪

久しぶりに映画を見ました。

タイトルにある通り、細田守監督の「おおかみこどもの雨と雪」です。

公開からちょうど一年経っていますが、今まで見られなかったもので。

http://www.ookamikodomo.jp/index.html

以下ネタバレ注意なので、見たくないかたは閉じてください。

ストーリーの概略です。

 

主人公の”花”は”おおかみおとこ”の彼と大学時代に出会い、女の子の”雪”と男の子の”雨”の二人の子どもをもうける。子どもたちはおおかみと人間のハーフ。

しかし、彼が急に亡くなってしまう。残された三人で街に住むのには厳しく、山里深くに引越し、そこで生活を始める。

元気で活発な雪と引っ込み思案な雨は花と一緒に暮らして成長していく。雪が小学校に通う中盤になってからは、二人の子どもがそれぞれ異なる道を歩み始めていく。

雪は”人間”として、小学校を卒業してからは中学校へ進み(というかナレーションが雪である)、雨は”おおかみ”として人間の元を離れて山で生きていく。

 

 細田監督の作品は「時かけ」や「サマーウォーズ」で見ていたのですが、色んな意味で裏切られた感じです。

絵が綺麗なのは一緒ですが、なんていうかな~、テーマが違うんです。

他のレビュアーの方の話を読んでると「母」とか「育児」とか「人とのつながり」といったワードが出てくるんですけど、私の場合は「二人の成長」って言葉がしっくりきました!

子どもは何もしなくても体は成長していきます。しかし、”人”として生きるのか、”おおかみ”として生きるのか、自分の人生の選択をできる力を身につけているところがすごいと思いました。

二人の行く先が決定的になったのは、雪と雨が喧嘩して、雨が勝った(雪が折れた)とこです。花たちが街から引っ越してきた時期だったら絶対に雪が勝ってたはずなのにね(笑)

そんな二人を今の自分と重ねて考えると、こいつらはすごいな、なんて思っちゃいます。

 

この話は完全無欠のハッピーエンドではなく、何を受け取るかは見る人次第で変わってくるので、そこが面白いんじゃないですかね。

 

ただ楽しいだけの映画ではないですが、それでも許せる人は見て損はありません。ぜひ、見てください。